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【インド みんなの学校】1年経過〜モニタリングを実施しました〜


インドは世界でも最も児童労働が多い国だと言われています。

イマジナスは2022年にインド全土で閉鎖されたNCLPスクールのうち、これまで支援していた4校を再び蘇らせました。


「子どもたちは今も学校を必要としているのか?」

この問いの答えを探すために、2023年3月にモニタリングを行いました。地理的、経済的理由から公立の学校へ通うことが出来ない子どもたち。唯一の希望であったNCLPスクールがコロナ拡大により、一時閉鎖され、その後再開されず、子どもたちは毎日何をしていたのでしょうか?


モニタリングでは、再開された学校の授業観察、教師と子どもたちへのインタビュー、そして家庭訪問をし親御さんへもインタビューしました。


子どもが「いつか学校が閉まってしまうんじゃないか」という気持ちもあり、朝起きてす ぐ家の玄関から学校が今日もやっているかを毎日確認していて、開いているのが わかるとすごく嬉しそうに準備を始める。文字の読み書きができない母親に対し て、学校で学んだことを生かして母親に名前の書き方を教えている。(親へのインタビュー)


(親は )一 日働きに出るため、一日中子どもを放置していると安全面でも不安が大きいが、学校が開校しているおかげで安心して仕事へ向かうことができている。(親へのインタビュー)

学校行かなければ、家に滞在をするか働くかの選択肢しかないのと、子どもの将来への期待の意味も込めて学校へ通わせている。(親へのインタビュー)


もしNCLPスクールがなかったら?という質問に、親御さんはこのように答えました。訪問した多くの家庭の親は、学校がなかったら子どもたちは公立の学校へも通えず、どうすることも出来ないと話しました。


学校に行かず、子どもたちは家で何をするのでしょうか?インドでは、家事や労働に従事させられる子どもが今も非常に多いと言われますが、家の中の家事や労働は顕在化しにくいのが現状です。街へ遊びにいき非行に走ったり、ドラッグを始めたり、最悪の場合、人身取引に巻き込まれることもあります。


学校へ行くということは、教育の権利を保障するだけではなく、子どもが子どもらしく日々を暮らすためになくてはならないものであることが、今回のモニタリングでもわかりました。



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