インド
児童労働をなくすための
みんなの学校
インドは世界でも最も児童労働が多い国だと言われています。
インド政府は1988年にNational Child Labour Project (NCLP) 開始し、全国に6,000校ものノンフォーマル教育を提供する学校を、地域コミュニティ主導のもと設置しました。児童労働をなくすべく、公立の学校にアクセス出来ない子どもを対象に補助的な教育機会を提供しました。これによって、これまで家事を含めた労働に従事していた多くの子どもたちが、学校に通うことが出来るようになりました。
しかし、2022年、インド政府はNCLPの完全終了を宣言し、インド全土のNCLPスクールが閉鎖されました。多くの子どもたちは公立の学校へ編入する間も無く、学校へ行くことが出来なくなりました。
イマジナスは2022年より、これまで活動を支援していたNCLPスクールのうち4校を選定し、再び開校することにしました。運営主体は現地提携NGOで、イマジナスは各学校運営に必要な最低2名の教育者の雇用と研修、教科書や学用品等をサポートしています。インド政府は継続して給食の提供を行っています。
今後、開校する学校を6校まで増やすことで、現在教育機会を提供している約120名の子どもたちの数を、200名に増やしていきたいと考えています。
尚、2022年度の開校にあたって、広島国際センター(HIP)の草の根国際協力助成金を頂いております。事業費用の半額を補助して頂くことにより開校が可能になりました。
2020年からのコロナウィルス拡散の影響で全国の学校は2年近く閉鎖されていました。そして2022年の完全閉鎖に至ったため、3年もの間、子どもたちは学校へ通えていません。現在もその状況は続いているため、一刻も早く、一つでも多くの学校を再開する必要があります。
イマジナスは2023年3月にNCLPスクールでのモニタリングを行い、「子どもたちが今も学校を必要としているのか?」
という疑問の答えを探しました。その結果はモニタリングレポート2022にまとめられています。